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表:著名人たちの脳の重さ |
私たち人類は、何十万年もに渡る進化の道をたどって現在に至っているが、脳の構造と働きも進化を遂げている。先人の調査によると、約70万年前に存在したとされるアウストラロビテクスの脳の容積は平均500ccで類人猿の550ccに大変近い値である。
その後およそ50万年前に生存したジャワ原人の脳容積は900cc、その少し後の北京原人で1,000ccである。
約20万年前のネアンデルタール人で1,200cc~1,600ccは現代人の平均1,450ccに勝るとも劣らない大きさであった。
脳の重さは生まれたときの赤ん坊で370g~400gで男女の差は殆ど無い。この重さは体重の約10%であるから、成人の2.2%と比較すると頭でっかちであることが判る。生後の脳の発達は6ヶ月で生まれたときの2倍になり、7、8歳で大人の90%に到達する。男で20歳、女で18歳ころ完成する。20歳で完成した脳は50歳ころまで変わらないが、以後僅かづつ減少がみられ、60歳を過ぎると減少が目立ってくる。これに対し、女は18、19歳から少し軽くなるが50歳ころから重たくなっていく。その後は男よりも数年送れて軽くなっていく。
日本人の脳の重さは、男で1,350から1,400g、女で1,200~1,250gで女の方が平均で150gほど軽い。ちなみに脳が重たいほど知能が発達しているように言われているが果たしてどうであろうか。表に示すように著名人の脳の重さを見てみると、かなりの差がある。
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図:ゴリラ(左)とジャワ原人(中央)と現代人(右)の頭の骨と脳の進化を示す |
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単に脳の重さだけが知能を支えるならば、像(4,000g)や鯨(7,000g)が優れ物と言うことになる。様々な研究の結果、知能を決定付けるものは脳細胞の数と言うことが言えそうである。
私たちの体の中で最も重要な働きをしているのが脳であると言っても過言ではないかもしれない。その証拠に体全体に対する脳の重要さが判る資料をここに紹介する。脳を流れる血液の量は一分間に約750ccで、これは体全体の血流量の20%を占める。
また、血液の循環が果たす役割で大切なことは酸素を運ぶことであり、その消費量も全身の20%を占める。ところで、脳の重さは体重の2.2%であるから、非常に多くの酸素を消費していることが判る。
この関係を6歳の子供で考えると、脳の重さは体重の6%であるのに対して、血流量や酸 素の消費は全体の50%を占めている。子供の脳の発達状況が反映されている。この値は思春期のころから小さくなり、次第に大人の値に近づいて行く。