『急性期医療から在宅療養まで』の病院方針のもと、人生の再構築に向けた根拠に基づくリハビリテーションの実践に科内スタッフ全員で取り組んでおります。
また、私たちはリハビリテーションを行う中で、患者さんやご家族の皆さんと共にどのような生活を創っていくのかを考え、その具体的な手段を提供していくことを目指しております。
開院当初(1988年1月)より全国に先駆けて急性期リハビリテーションを行っており、入院したその日からICU(集中治療室)でのリハビリテーションが始まります。
急性期からのリハビリテーションは、脳神経外科の治療と併行して看護師と協同で廃用性症候群(使わない事で起こる二次的合併症:筋力低下・関節拘縮・体力低下・意欲低下など)を防ぐことが重要となります。
さらに私たちが大切と考えていることは入院前の生活状況をイメージした支援であり、ご本人やご家族から入院前の生活状況を確認して、在宅復帰を意識したリハビリテーションを入院早期から実施しております。
ただ漠然と座る・立つ・歩く練習をするのではなく、実生活ための日常生活動作(安全に楽に食事をする・バランスをくずさずにズボンを下ろして排泄するなど)を獲得するため、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の個別的な介入を行います。
点滴(中心静脈栄養)や心電図モニターなどが付いていますが、モニターを監視しながらベッドから離れるために理学療法士がついて座位の訓練を行っております。
加齢による体力低下や病気やケガによる障害によって日常生活を営む事が困難になった場合、その日常生活の基本的な動作(寝返り・起き上がり・座る・立ち上がる・歩くなど)を改めて覚える必要があります。
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ICUにおける起居動作の練習と座位訓練 |
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血圧や脈拍・意識状態が安定していれば車椅子の乗車が可能となり、食事を取り始めます。
当院では急性期から安全な食事を行っていただくために、看護師と協同で作業療法士による安全な食事動作の獲得や言語聴覚士による嚥下機能障害に対する治療を行っております。
急性期からの積極的な日常生活動作の拡大を目指して、リハビリテーションを行います。
当たり前にしてきた日常の動作ですが、ICUという慣れない環境や体が不自由になるなど、どのように動いてよいのか分からなくなります。ご本人の身体状況や生活に一番適した動きをここから学んでいただきます。
こうしてベッドサイドや訓練室で覚えた動作のひとつひとつが、実際の生活場面でも役立つように練習を継続し、動作を組み合わせるなどの応用動作へと拡大していきます。
先にも述べましたが、日常生活では単に「立ち上がる」「歩く」という単純な動作はほとんどありません。 「ズボンを上げる下げる、拭く、流す」などトイレでの場面や、「洗面所で立ったまま歯を磨く」など、その状況に合わせて複数の動作を組み合わせて行っております。
このような取り組みが、回復期リハビリテーション病棟に移ってから、より実践的に行います。
専門チームが日常生活に密着し、総合的なリハビリテーションを集中的に実施しております。
病棟全フロアを自宅の浴室や洗面所、居室と想定し、セラピストが実際場面で具体的な練習を行っております。病棟の看護師と協力し、退院前の家庭訪問や外泊訓練の調整などを行います。
自宅での生活状況から在宅場面をイメージし適宜、ご家族へ介護指導、福祉用具(杖・車椅子・ベッドなど)の準備や住宅改修の助言(手すりの設置・段差の解消など)を行います。
新たに習得した動作や設定した環境で、よりよい在宅生活が送れるようにリハビリを進めていきます。
私たちは住み慣れた地域で安心して生活していただけるように、退院前にケアマネジャーと院内スタッフによる合同カンファレンスを行っております。
また、法人内の在宅リハビリテーション部門との勉強会も定期的に開催し当院を退院した患者さんがどのような生活を送っているかなど、積極的に情報交換を行っております。
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リハビリテーション科と在宅リハビリテーション部門との合同勉強会(リハマネジメント勉強会)