外来受診される方
脳動脈瘤とは

脳の動脈にできる血管のふくらみを脳動脈瘤といいます。高血圧、喫煙、過度の飲酒、血流の異常などにより発生すると考えられています。MRIなどの脳の検査を受け、偶然見つかる場合がほとんどですが、破裂するとくも膜下出血となります。

くも膜下出血の治療は、脳動脈瘤の再破裂を防ぐことから始まります。また破裂する前に脳動脈瘤が見つかった場合は大きさ、形、場所、患者さんの年齢などを検討し、破裂を防ぐために治療をすることがあります。

脳動脈瘤の治療法は「開頭クリッピング術」と「コイル塞栓術」の2種類があります。

「開頭クリッピング術」とは皮膚を切開し、頭の骨を開けて、脳と脳の隙間から動脈瘤まで到達し、動脈瘤の根元をチタン製のクリップで閉じる事で、動脈瘤への血流を止める手術です。この手術は以前からなされている確立された手術で、根治する可能性が高いとされていますが、後述する「コイル塞栓術」と比べると、頭や首を切開したり・骨を外したり・脳に触れたりする事から、体への侵襲(体のダメージ)は若干大きくなります。

「コイル塞栓術」とは、足の付け根の動脈(大腿動脈)からマイクロカテーテルと呼ばれる非常に細い管を脳動脈瘤の中に挿入し、プラチナ性のコイルで動脈瘤を閉塞する手術です。

コイル塞栓術は肉体的な負担が少なく、「開頭クリッピング術」では治療が難しい脳動脈瘤でも治療が可能ですが、不得手な脳動脈瘤も存在します。また「開頭クリッピング術」と比べると根治性に劣ると言われています。

どちらも一長一短がありますので、脳動脈瘤の大きさ、形、場所、患者さんの年齢、持病などをよく検討し治療方針を決定することが重要です。

脳動脈瘤コイル塞栓術
事例1 内頚動脈瘤破裂によるくも膜下出血
事例2 前交通動脈未破裂脳動脈瘤
  • 術前
  • 術後