外来受診される方
糖尿病治療

糖尿病が強く疑われる人の割合は、約1,000 万人と推計され、日本人口の12%相当に該当し、平成9年以降増加し続けています。

早朝空腹時血糖が126mg/dl以上、食後血糖が200mg/dl以上、HbA1c(過去1か月~1か月半の平均した体内の糖分の割合)6.5%以上のどれかに当てはまる方はすでに糖尿病を発症している可能性がありますので早急な採血検査が必要です。採血をしないと診断は付きません。自覚症状は初期の段階ではほとんどありませんが、悪くなってくると喉が乾いてくることや尿の回数が頻回になることや体重減少などの症状が現れてきます。そこまで放置しておきますと大抵の場合にHbA1cが8.0%を超えており、より治療に苦労することが多くなってきます。

糖尿病の最大の怖さは合併症を発症させることにあります。足の指先が痺れてくる神経障害、体が浮腫んできて倦怠感が強くなる腎障害、視力低下や視野異常を来し、失明の原因にもなる網膜症、心筋梗塞、脳梗塞や脳出血等を発症させていることが多く見受けられます。

もちろん糖尿病治療の基本は食事療法や運動療法を指導された通り実践していくことは大事ですが、当院では患者様個々に合わせたオーダーメード治療に心がけております。一概に血糖値やHbA1cが高いと言いましても、年齢、糖尿病罹病歴、合併症の有無、患者背景、基礎疾患等の状況が違いますので、個々に内服薬の種類、インスリン注射導入の検討、インスリンの種類や回数を変えて治療に当たっております。

当院を受診される方は脳神経外科疾患をお持ちの方が多いため、合併症を発症されている割合が多いと予想されるため、心当たりのある方は早期の受診をお勧め致します。また、高血圧、脂質 異常症、心・腎機能異常、風邪症状等の方の精査や治療に関しましても御相談いただけますと 幸いです。