はじめての方へ
私たちの特長
救急医療のスペシャリスト
救急医療に広く対応するため、13の診療科目を設置。地域の医療機関としても役割を担います。
リハビリテーションの考え
急性期から在宅まで一貫したリハビリテーションを提供し、治療後の生活に向けた支援を行います。
地域との関わり
住み慣れた地域で安心して生活できるよう、多職種協働による支援体制が充実しております。
0からわかる「脳の病気」
脳梗塞と脳卒中の違いとは?
脳卒中とは、脳の血管が詰まる「脳梗塞」、脳の細い血管が破れて脳の中に出血をする「脳出血」、脳の太い血管にできた脳動脈瘤が破れて脳の表面に出血する「クモ膜下出血」の3つの総称です。つまり脳梗塞は脳卒中の3つの分類の内の1つとなります。
脳梗塞の予兆ってありますか?
脳梗塞には全く予兆がなく突然半身の運動麻痺や呂律の不良が出現し持続する場合と症状が現れても24時間以内(多くは数分から数十分)に完全に消えてしまう場合(=予兆がある場合)があります。後者を一過性脳虚血発作と言います。
もしそうなったら、どうすれば?
一過性脳虚血発作を起こすと数日以内、多くは48時間以内に脳梗塞を起こす危険性が高いと言われているためすぐに病院を受診して下さい。半身の運動麻痺や痺れ、顔面の歪み、言語障害(言葉が話せない、呂律が回らない、人の話が理解できない)、片方の目が真っ暗になるなどの症状が出ます。
脳卒中への対応で大切なポイントは?
脳の血流が途絶えると1分で190万の脳神経細胞が死滅すると言われています。「Time is Brain」という言葉もあり、脳卒中の治療は時間との勝負です。症状が出た場合には迷わず救急車を呼んで下さい。
若い世代も脳卒中にかかりますか?
脳卒中は圧倒的に高齢者に多い病気ですが、「若年性脳卒中」という言葉もあり、若い人が脳卒中にならないわけではありません。脳卒中患者さんの10人に1人は50歳以下、50人に1人は40歳以下というデータもあります。
脳梗塞は、遺伝も関係ありますか?
現在のところは脳梗塞が遺伝するという研究データはありません。ただし脳梗塞の大半は生活習慣が原因で、家族が同じ味付けのものを食べるなど、同じ習慣を持つために、親子兄弟に脳梗塞患者がいる事が多いという事になります。
脳梗塞、どのような治療の選択肢がありますか?
脳梗塞の治療にはカテーテルによる手術で血栓(血の塊)を取り除き、詰まった血管を再開通させる方法、血栓溶解薬で血栓を溶かす方法があります。これらを行えれば症状の劇的な改善も期待できますが、何れも時間的制約などがあり誰にでもできる訳ではありません。できない場合には脳梗塞の進行や再発を抑えるために「血液サラサラの薬」を飲んでもらったり、点滴から投与をします。
脳の健康の秘訣とは?
全てに医学的根拠がある訳ではありませんが、「良好な質の睡眠」、「健康な食事」、「脳の活性化を促す体験や活動」、「社会とのつながり」、「禁煙」、「過度な飲酒を避ける事」、「ストレスを避けた生活」、「心身のリフレッシュ」などが脳の健康には良いとされています。
再発予防にすべきことは?
一人一人違ってきますが、一般的には「生活習慣の改善」と「適切な内服管理」です。生活習慣の改善により、高血圧や糖尿病や脂質異常症をしっかりとコントロールし、禁煙や節酒によって脳卒中のリスクを減らす事が大事です。また、自分の判断で通院を中断したり、処方してもらった薬をやめてしまう事は絶対にせず、必ず主治医に相談して下さい。
どのような症状がリハビリによって改善が期待されますか?
脳卒中に対するリハビリは治療の一環です。リハビリによって「手足の麻痺」、「言語障害」、「嚥下(飲み込み)障害」、「認知機能」の改善が期待されますが、脳卒中の症状が人によって違う様にリハビリの効果も人によって違います。全く後遺症なく社会復帰できる人もいれば、後遺症があっても社会復帰ができる人、社会復帰は難しくても自宅生活であれば可能になる人、寝たきりになってしまう人など様々ですので、一人一人に合ったリハビリが重要となります。
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そちらもぜひご覧ください。
脳の病気への備え、していますか?
0から知ろう「脳の病気」
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みなさんは「脳の病気」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
"脳梗塞って、突然起こるんだよな…"
"脳卒中と脳梗塞の違いって、何だっけ?"
"治療は急ぐって聞いたけど、どこの病院でも同じなの?"
"リハビリも必要になるんだよなあ"など、
他の病気と同様に、曖昧なことも多いかもしれません。
わたしたち札幌秀友会病院は、急性期医療から在宅療養までをコンセプトに
病院を運営しながら、日々進化する医療現場からの情報提供、
最新の治療や備えについても広くお伝えしていきたいと考えています。
札幌秀友会病院 理事長
藤原 雄介