脊椎・脊髄外科センター

頚椎、胸椎、腰椎、四肢末梢神経の異常から生じる
手足のしびれ、痛み、脱力、歩行困難などの
多岐にわたる症状を有する患者さまを対象として、
神経症状、画像診断などにより原因疾患を特定します。
投薬、患部の安静、ブロック注射などの保存的治療で改善せず、
外科治療により症状の改善が期待できる方には
手術治療を提案します。
手術治療の後にリハビリテーションを継続して、
早期の症状改善を目指しています。

脊椎・脊髄外科センター長

安斉公雄

私たちの特長

日本脊髄外科学会認定医が、
しびれ・痛みなど多岐にわたる症状に対応。

頚椎、胸椎、腰椎、四肢末梢神経の異常から生じる症状に対し、
画像診断により原因疾患を特定します。保存的治療から外科治療まで、改善に向けて治療提案をします。

外科手術から、回復期ハビリテーションまで
早期回復に向けての取り組み。

患者さまの負担が少ない、小切開・低侵襲を心がけた外科治療を実施。院内のリハビリテーション科により、適切に、早期リハビリテーションを開始します。

リハビリテーションについて詳しく見る

対象疾患

変形性頚椎症
椎間板ヘルニア
脊柱管狭窄症
靭帯骨化症
腰椎すべり症
圧迫骨折
脊髄腫瘍
脊髄空洞症
アーノルド・キアリ奇形
手根管症候群
肘部管症候群

医療設備

CT

CT検査はX線を使用して断層画像を撮影する検査です。当院の装置はAI技術を搭載しており、被ばくを抑えながら質の高い画像が撮影できます。撮影した画像から3次元画像を作成することができ、造影剤を使った検査では脳血管の形状を詳しく観察することが出来ます。

MRI

MRI検査は磁力と電磁波により断層画像を撮影する検査で、特に脳と脊髄の病気を調べることに優れています。当院の装置は撮影空間が広く圧迫感が軽減され、撮影時間を短縮するためにAI技術を利用することで、患者の時間的負担も少なくなっています。

手術用顕微鏡

術野を拡大し直視下で立体的に見ることができるため、微小な神経や血管の操作が必要な手術をより安全に行うことが出来ます。

術中ナビゲーションシステム

手術前に撮影した画像と生体を画像合成することで、3次元的に病変部位等を把握することができるようになり重要な神経や血管を傷つけることがなく、より安全に手術を行うことが出来ます。

実績・研究

著書

安斉公雄、小柳泉. （2010）EBM脳神経外科疾患の治療. 中外医学社. 406-411

査読論文

安斉公雄、妹尾誠、溝渕雅広、中村博彦胸椎硬膜外海綿状血管腫の１例. 脳外誌 12 (7) 508-512, 2003
安斉公雄、妹尾誠、堀田隆史、中村博彦骨傷を認めない頚髄損傷患者に対する頚椎椎弓形成術の治療成績. Spinal Surgery 17 (1) 7-14, 2003
安斉公雄、中村博彦特発性脊髄硬膜外血種の治療成績. Spinal Surgery 23 (2) 232-237, 2009
安斉公雄、中村博彦中心性頚髄損傷急性期の治療成績. Spinal Surgery 24 (2) 178-183, 2010
安斉公雄、中村博彦チタン製円筒型ケージを使用した頚椎前方固定術における固定椎間高の変化に関する検討. Spinal Surgery 25 (2) 184-190, 2011

原著論文

安斉公雄 Spinal Endodermal Cyst の１症例. 北海道脳神経疾患研究所医誌 10 (1) 21-25, 1999
安斉公雄、妹尾誠、堀田隆史、中村博彦 Titanium Interbody Fusion Cage を用いた頸椎前方除圧固定術の初期成績. 北海道脳神経疾患研究所医誌 11・12 (1) 40-46, 2001
安斉公雄、妹尾誠、常見健雄、中村博彦 Tubular retractor systemを用いた低侵襲腰椎後方減圧術の施行経験. 北海道脳神経疾患研究所医誌 13 (1) 25-31, 2003
安斉公雄、妹尾誠、光増智、原敬二、野呂秀策、石井康博、荻野達也、堀田隆史、萩原良治、中村博彦中心性頚髄損傷に対する外科治療の長期成績. 北海道脳神経疾患研究所医誌 14 (1) 29-33, 2004
Kimio Anzai、Makoto Senoo、Takashi Hotta、Hirohiko Nakamura Spinal Aspergillosis of the Thoracic Spine: Case Report. 北海道脳神経疾患研究所医誌 15 (1) 21-26, 2004
安斉公雄、妹尾誠、中村博彦胸腰椎くも膜下血腫の1例. 北海道脳神経疾患研究所医誌 16 (1) 3-8, 2005
安斉公雄、妹尾誠、堀田隆史、中村博彦外傷性歯突起骨折の治療成績. 北海道脳神経疾患研究所医誌 18 (1) 9-14, 2007
安斉公雄、中村博彦一期的前方後方整復固定術にて治療した下関節突起骨折を伴ったcervical unilateral facet interlockingの1例. 北海道脳神経疾患研究所医誌 19 (1) 35-40, 2008
安斉公雄、中村博彦脊髄髄内膿瘍を併発した慢性関節リウマチの１例. 北海道脳神経疾患研究所医誌 20 (1) 43-48, 2008