医療法人秀友会 札幌秀友会病院

外傷後の特殊な疼痛

外傷後の特殊な疼痛とは

骨折や捻挫、手術後など、外傷による怪我や傷が治ったにも関わらず、手や足に痛みやしびれが残る複合性局所疼痛症候群(CRPS:Complex Regional Pain Syndrome)という状態があります。

従来は反射性交感神経性ジストロフィー(RSD:Reflex Sympathetic Dystrophy)と呼ばれていた CRPS I型と、カウザルギーと呼ばれていた CRPS II型が存在します。

男性よりも女性に3.4倍多く、下肢よりも上肢に多く、神経の支配領域(デルマトーム)と無関係に発症します。主な症状は痛み、腫れ、運動障害、自律神経症状(皮膚の色調・温度の変化、発汗の異常など)などであります。

診断基準や判定基準も存在していますが、早期にそれを疑い治療を開始することが大切です。投薬治療、神経ブロック注射、リハビリテーションなどが一般的に行われています。

医師紹介

脳神経外科

安斉 公雄

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