医療法人秀友会 札幌秀友会病院

各種神経痛

各種神経痛とは

神経痛とは末梢神経に対する何らかの刺激によって生じる痛みのことを言います。

原因となる疾患は様々ですが、通常はビリビリする、ジンジンする、電気が走るような痛みを感じることが多いです。

三叉(さんさ)神経は顔面の知覚を支配していますが、脳内で三叉神経に血管(動脈)が接近することで、血管の拍動が神経を刺激して強い顔面の痛みを生じることがあります(三叉神経痛)。人と会話したり、歯磨きをしたりすることが痛みを誘発することがあります。

帯状疱疹にかかった場合、水疱疹が治った後に痛みが持続することがよくあります(帯状疱疹後神経痛)。帯状疱疹が治癒した後に長期間経過してからも、体内(神経節)に潜んでいたウィルスが再び活動してわき腹などに痛みが出現することがあります(肋間神経痛)。

坐骨神経は腰椎部から背骨の外に出る脊髄神経が集合して骨盤内を通り、臀部から大腿の裏を通り下腿の裏に至る神経です。背骨の内部や臀部などでで圧迫されたりすることで下肢の裏面に痛み、しびれ、放散痛(電撃痛)を生じます。

各種神経痛に対する根治のためには原因疾患を治療する必要がありますが、症状の緩和には投薬治療、物理療法(温熱治療、電気治療、超音波治療、マッサージなど)や麻酔薬などを使用した神経ブロック注射などが効果的です。

医師紹介

脳神経外科

安斉 公雄

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