椎間板ヘルニア(頚椎、腰椎、胸椎)
椎体の間に存在し、衝撃を吸収する役割を担っている軟骨組織が椎間板です。突然の外力や長期間の腰部に蓄積された負担により、椎間板の周囲を構成している線維輪と呼ばれる組織に裂隙が生じ、内部の髄核と呼ばれる組織が後方に突出、脱出する事で疼痛が出現します。突出した髄核が神経組織を圧迫すると、腰部、下肢への疼痛、しびれ感などの症状が出現します。症状が軽度である場合には、投薬、安静(外固定を含め)、牽引などによる治療が行われますが、四肢・手足の麻痺、排尿・排便の障害、耐えられない疼痛、しびれ感などを認めた場合には、可及的早期の外科治療が必要となります。
椎間板ヘルニア(頚椎)
61歳男性
第4、5頚椎間に髄核が大きく突出して脊髄を強く圧迫している
椎間板ヘルニア(腰椎)
35歳男性
第4、5腰椎間の正中部に変性髄核(椎間板)が大きく突出している
医師紹介
脳神経外科